Philippine Events + Festivals

地方までどころか、マニラの教会までも足を運ぶことのないフィリピンのお祭りです。人の集まるところは物騒だし、なんせ暑いのでというのが言い訳。特に地方のイベントは、なんだか顔に色を塗りたくり、裸に近い格好でのパレードなので、なんだか野蛮なお祭りだと思ってました。

でも…、テレビで日本のお祭りを見ていたら、「あら、お侍さんのパレード!」チョンマゲに着物姿のお祭りは、外国人からみたら、かなりこっけいな物だろうなぁと思ったり。

そこで、南国独特なカラフルな色使いのイベントを(観光局や新聞などの写真を拝借して)紹介します。フェスティバルの日程や祝日・休日は、その年によって変更になるのでご注意を!(出来る限り、写真を追加していきます。)

 


これは、San Fernandoのお祭りでの1ショット。 
(ココナッツの外皮を利用した可愛い衣装の少女たち)

 

≪1月≫  ≪2月≫ ≪3月≫ ≪4月≫ ≪5月≫ ≪6月≫

≪7月≫ ≪8月≫ ≪9月≫ ≪10月≫ ≪11月≫ ≪12月≫

 

1 月≫
11() 新年 (New Year's Day)《祝日》

実は、個人的には元旦にマニラにいたことがないのですが、大晦日真夜中から始まる爆竹や花火などによる騒音と煙で、家になんかいられないというのが、現状らしい。お正月というより、1216日からのクリスマスが1月6日の「主の公現日」で終了, 飾付けなどが片付けられるはずだが、マニラは中国正月までそのままのことも。

 

1月第一日曜日 三賢者祭 (Holy Three KingsAraw ng tatlong hari)

クリスマスシーズンを締めくくるキリスト教の行事。特にマケンドゥケ島のサンタ・クルスとガザンでは3人の王の仮装をした華やかなパレードが行われます。写真奥の馬にのっているのが、賢者。
小さな子供は、真っ黒い顔の賢者を怖がって泣くことも。

 

19() ブラックナザレの祭り (Black NazarenePrusisyon ng Santo Nino) - Manila

   

マニラ市のキアポ教会で毎年行われるイベント。フィリピン各地から人々が訪れ、黒色の顔のナザレ人(ブラックナザレ=キリストの聖像)を台車に乗せて練り歩く行事。十字架を背負うその像には平和と病気を治す力(Peace and Good Helth)があると信じられている。
この祭りに参加する(ブラックナザレを担ぐ)人は、伝統的に裸足でなければいけないことになっている。多くの人々は、このブラックナザレに触れようと集まり、押し合いへし合いなので、けが人が出ることもある。このお祭りは焼く6時間かけて行われる。

 

1月第3週 アティ・アティハン (Ati-atihan) - Cadiz City

収穫と幼きイエス(サントニーニョ)の像を祝うパナイ島アクラン州カリボのアティアティハン祭り。
全身に泥を塗り, カラフルな衣装を着て音楽に合わせて踊る。ストリートダンスフェスティバル。

アティ・アティハンとは、パナイ島の原住民アティ族のように振る舞うという意味。

 

写真右上は、2003年の祭りにアロヨ大統領が駆けつけたときの写真。(写真中央の背の低い女性)

 

1月第3日曜日 シヌロッグ祭り (Sinulog) −Cebu City

セブ市の聖アウグスティヌス教会の「幼きイエス(サントニーニョ)」の聖像は、猟師の守護神であり、雨の神(豊作)として崇められている。(サントニーニョ・デ・セブ)

1521年にマゼラン艦隊がセブ島に到着した際、マゼランから贈られたもので、サントニーニョ像が同教会に伝わったとされている。

Sinulogとは、ダンスをするという意味。派手な衣装や民族衣装でのダンスパレードが繰り広げられる。

 

  

  

シヌログ祭りの、ストリートドラマパフォーマンスは、ただのダンスではなく、San Miguel Lusbel (Lucifer)の戦いを再現しているもので、ストーリー性のあるものだ。つまり、戦いの舞ということ。

 

1月第4週末 ディナグヤン祭り Dinagyang Festival - Iloilo City

イロイロ市で毎年1月の第4週に行われるお祭りユニークな衣装と熱狂的なダンスが一日中(夜も)繰り広げられます。

 

   

 

この祭りは、1968年にSr. Santo Ni のレプリカをFr. Sulpicio EbderesがセブからSan Jose Parish 教会に運ばれたのを記念して1969年から始められたもので、Iloilo Ati-Atihanと呼ばれることもあります。

 

≪2 月≫

1月中旬〜2月中旬 旧正月 (Chinese New Year)

旧暦の正月を祝う中国の習慣。マニラ市内のチャイナタウンやルネタ公園ではこの日, 爆竹を鳴らしたりドラゴンダンスを踊るなどしてお祝いします。

 

2月中旬〜2月下旬の2週間 Baguio Flower Festival Panagbenga

アメリカ統治時代から避暑地として開発された高原都市バギオのお祭りで、1996年から始まった、比較的新しいイベント。「ひまわり」をモチーフにし, 様々な花や植物とイバロイ族やイフガオ族など先住民族の伝統文化を紹介するストリートダンス中心のお祭り。

    

 

219日 Babaylan Festival of Bago City

Babaylanに古くから伝わる民話、音楽、ダンスや儀式を取り入れたBago市のお祭り。

 

3 月≫

31日〜14カアムラン・フェスティバル (Kaamulan Festival)

1999年より、9月から3月に開催時期を変更したお祭り。ミンダナオ島北部ブキドノン州の州都マライバライで, 周辺に住む山岳先住民族の交流と伝統文化の継承を目的として毎年開かれる。二週間の期間中, 各民族が伝統舞踊を披露するストリートダンスや、一頭の雌馬を巡り二頭の雄馬を争わせる「フォース・ファイト」などが行われる。

 

*灰の水曜日 (Ash Wednesday) 
復活祭45日前に, 各地の教会で行われる特別のミサの日。灰をかぶって罪を悔い改めたという古い習慣に基づき、 前年の復活祭で用いたシュロの葉を燃した灰にオリーブ油を混ぜたものを, 信者の額に十字印に塗る。

 

4 月≫

49() 勇者の日「バタアン・ディー」(Araw ng Kagitingan)《祝日》

第二次世界大戦中ルソン島中部バタアン半島に立て籠った比米軍部隊が日本軍に降伏した日が194249日。その直後から始まった「死の行進」による犠牲者など一連の戦争の被害を胸に刻む日。しかし80年代後半, それら被害者を含めたすべての兵士たちの英雄的な行為を記念する日へと変更された。

  

聖週間 (Holy Week)

*しゅろの聖日/枝の主日 (Palm Sunday)

聖週間の始まりを告げる行事。イエスのエルサレム入城の際, 住民がシュロの葉(ラモス)を振って迎え入れたという故事にちなみ, 教会でヤシの葉などを編んで作った飾り(パラスパス)を持った信者たちが集う。司祭の清めを受けたこの飾りは悪霊を追い払うとして家の玄関口に飾られる。

*聖木曜日 (Holy Thursday)2004年は48

*聖金曜日 (Good Friday)《祝日》…2004年は49

*復活祭 (Easter Sunday)
クリスマス同様、重要な年中行事。イエスの受難と死、復活の物語を、教会のミサでは「パション」の朗読、演劇では「セナクロ」などを通じて体験する。聖金曜日が祝日に定められており, 翌日の土曜日と復活祭の日曜日を併せて3連休となる。

各地の有名な行事
・ブラカン州マロロスやリサール州カインタなどで上演される「セナクロ」劇。
・パンパンガ州サンフェルナンド町内の各村で行なわれる「十字架はりつけ苦行(聖金曜日)
・東ネグロス州サンカルロス町などで行われる、イエスと母マリアが再会する「スガット()」や「パサルーボン(再会)」と呼ばれる宗教行列。
・マリンドゥーケ島の、ローマ兵士ロンヒヌスを主人公とした仮面劇「モリオネス

 

3〜4月の聖週間モリオネス祭り Moriones Festival (マケンドゥケ島)

イースターを祝う宗教劇で、キリストを殺そうとしたローマ兵士ロンヒネスが、その返り血で見えなかった目が見えるようになったという奇跡から、キリスト教に帰依したという伝説をカラフルな面と衣装で再現するもの。

   

 

5 月≫

51() メーデー (Labor Day)《祝日》

勤労の日。Araw ng paggawa。労働者によるデモや集会が繰り広げられる。

  

51日〜30日 サンタクルーサン祭り (5月の花祭り=Flores de Mayo)

花の季節である5月に、各地で聖母マリア像に少女たちが花を捧げる祭り。へレナ王女とコンスタンティヌス王子の聖十字架の発見を祝ったもの。 花飾りのアーチと民族衣装テルノで着飾った少女たちのパレードも催される。特にマニラ首都圏やケソン州, ラグーナ州などで5月の最終日に行われるパレードは地域最大のイベント。

 

514日〜  The Carabao Festival  カラバオ祭り(Pulilan in Bulacan Province

この日はカトリック暦で農民の守護神、聖イシドロを祝う農業祭。ブラカン州の主な町ではカラバオ(水牛)の行進や駆け足競争などを行うカラバオ祭りが行われる。カラバオは、農民にとってなくてはならない存在なので、この祭りの主役となっている。

   

 

6 月≫

612() 独立記念日 (Independence Day)《祝日》

1898年、スペインからの独立を宣言した日。第二次大戦後しばらくは74日が独立記念日になっていたが、1964年から612日になった。 

 

622 Mudpack Festival in Mambukal, Murcia 

環境や自然の恵みに感謝する祭り。この祭りのハイライトはMambukalのクレイ(=泥)で顔や全身をペイントした人たちのダンス。

 

624() 聖ヨハネ水かけ祭り/セントジョンの日 (Feast of St. John the Baptist)

聖ヨハネがキリストを洗礼したことを祝って行われるお祭り。 水を掛け合って祝福する。マニラ首都圏サンファン町では町をあげて水をかけ合うことで知られている。またバタンガス州バラヤンではこの日, 子豚の丸焼き料理「レチョン」のパレードを行なうことでも有名。

 

7 月≫

71日  Pintaflores  (San Carlos City

祭りのハイライトは、民族色豊かなカラフルな衣装やボディーペインティングでのストリートダンス。 

 

8 月≫

8月第3週目  カダヤワン・サ・ダバオ (Kadayawan Sa Davao) ダバオ市

季節の果物やランの花の収穫を祝うお祭り。

  

ダバオのフルーツや花waling-waling (vanda sanderana).のショーやトレードフェアが開催される。この祭りの一番の見ものは、なんといってもグランド・フローラルパレード。民族・市民・軍人とそれぞれが繰り広げる。

 

8月最終日曜   英雄の日 (National Heroes' Day)《祝日》

歴史上著名な英雄だけでなく, 無名の英雄にも思いを馳せる日。

 

9 月≫

9月第3ペニャフランシア・フェスティバル (Penafrancia Festival) 南カマリネス州ナガ

ルソン島南部、ビコール地方の中心地, 南カマリネス州のナガ市で行われるお祭り。マリア像の一つペニャフランシア像を住民たちが担いで、教会からナガ川へ繰り出し、船でパレードする。

 

10 月≫

10月第2ヘルモサ・フェスティバル (Hermosa Festival) サンボアンガ市

ミンダナオ島西部サンボアンガ市最大のお祭り。 イスラム教徒の攻撃から町を守った聖母マリア像に感謝を捧げる祭り。 ダンスパレードや物産展、レガッタ競争や色彩豊かな帆船(ビンタ)のパレードも行なわれる。

 

10月第3週  マスカラ・フェスティバル (Masskara Festival) バコルド市

ネグロス島のバコロド市で1980年より開催されている仮面を使ったストリート・ダンス・フェスティバル。奇抜な衣装と派手なマスクを着用して踊る姿はとてもダイナミック。

  

フードフェアやマスクコンテスト、ブラスバンド・コンテストなどが開催される。また野外劇も行われる。 祭りのクライマックスは、もちろんマルディグラ(仮面)パレード。ラテンのリズムに合わせて踊りまわる!

 

11 月≫

111万聖節  (All Saints' Day)《祝日》
11
2日 万霊節 (St. Soul Day) 

日本のお盆にあたる2日間。 111日を諸聖人を記念する万聖節、2日を死者を記念する万霊節と定めている。この期間には司祭によるミサや家族による墓地詣でが行なわれる。各墓地では、1031日夜から一族が墓前に集まり、墓を掃除し、花やローソク、供物を捧げる。

 

1130日 ボニファシオの日 (Bonifacio Day)《祝日》

19世紀末のフィリピン革命の原動力となった秘密結社カティプーナンの創設者の一人であるアンドレス・ボニファシオの生誕を記念した祝日。

 

12月≫

1216() 16日 クリスマス期間 (Christmas)

1216日から9日間行なわれる早朝(4時半など)のミサ「雄鶏のミサ(Misa de Gallo)」によってクリスマスが本格的に始まる。教会の前の木には「パロル」と呼ばれるランタンが何百もぶら下げられ、 「プト」(餅菓子)を売る店が並ぶ。

1225() クリスマス (Christmas Day)《祝日》

 

1230() リサール記念日 (Rizal Day)《祝日》 Araw ni Rizal

フィリピン社会におけるカトリック修道会の圧制ぶりを批判したホセ・リサールが、1896年のこの日にスペイン人官憲によって処刑された。フィリピンの民族主義思想の育成に尽力をそそいだフィリピンの英雄。

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