手に入る材料で"安く"て"簡単"で"美味しい"お菓子を作ってみました。
ジャパニーズグロッサリーも充実してきたので、日本から食料品や材料を担いでくる量もかなり減りました。でも、食いしん坊のlinlinは、なんとかマカティで手に入るもので代用して楽しめないか悩んだわけです。
そしたら、和菓子もパンも、いろいろ楽しめるものを発見!そう、
まだまだ美味しい和菓子は自分で作らないと楽しめない!
マニラで簡単に手に入る現地の材料で、時間のかかる大変なレシピではなく、ちょちょいと出来ちゃうレシピをここでは紹介しましょう!
(いくつレシピが紹介できるか不安ですけど…。)
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季節を楽しもうと、3月に道明寺を友人と作ったのですが、そのとき、「もう1つ簡単にできる菓子を!」とわらび餅にトライしました。
もともとは、日本から「蕨餅粉」を買ってきて、電子レンジを使って作ったのですが、これがフィリピン人をはじめ、外国人にも大うけ。そこで、簡単に手に入る材料でと考えていたら・…。
「蕨餅の粉」に「わらび粉」が入っていても5%程度というのは良く聞く話でしたが、私が買ってきたのは「甘藷粉」100%。つまりサツマイモ粉100%。
なんだ〜っとガッカリしたわけです。それなら「キャッサバ粉=タピオカ粉」か「サツマイモ粉」でつくればいいわけ!
これが実験結果。そう、同じボールにいれないから、違いが分かりにくい!と怒られそうですが、ごもっとも。でも、同じボールだったら、どっちがどっちが分からなくなるのが目に見えていたもので…。
写真左が、日本から持ってきた「わらび粉(甘藷でんぷん)」、右がキャッサバ粉。色の感じがちょっと違うけど、きな粉をかけて食べると大差ありません。先入観のない外国人には、「キャッサバの方が美味しい!」とお墨付きをもらったほどです!
というわけで、フィリピンで「わらび餅」を楽しみたいなら、キャッサバ粉で作りましょう。絶対お勧めの'夏’の和菓子!
関西では「わらび売り」がいるんですって?そんな話もいまごろ知ったわ!日本に帰国したら、写真を撮りたいものです!
(←Queenのキャッサバスターチ。タピオカフラワーです)
さらに、「きな粉」の代替品は…?
ずばり、フィリピン人が「同じ食感!」といったのが、ChocNutとPolvoronでした。
どちらもミルクやショートニング、ピーナッツが入っていて、きな粉のさらさらと比べると、ちょっとシメシメしてるのですが、ま、確かに近い!
PolvoronはFilipino Sweetのところでレシピを紹介中。(flour, skimmed milk powder, sugar, vegetable shortening, butter
+flavorings)
Choc Nutはフィリピンに昔からある安いミニサイズのチョコレートバーです。
「フィリピン人でよかったと思う100の理由」というHPがあるのですが、それにも出てくるのが、このチョコナッツ。(cane sugar, milk, peanuts, cocoa powder + flavoring.)
写真の上、黄色いお皿のわらび餅が、「きなこ+砂糖」。下の段は、左がピーナッツのポルボロン、真ん中がピニピグのポルボロン、右がチョコナッツかけです。
味?「わらび餅」の先入観がなければ、どれもOK。ただ、それぞれ甘みが入っているので、わらび餅自体の甘さを抑えた方がいいと思います。チョコナッツで食べると、かなり違うお菓子に!
(マニラのジャパニーズグロッサリーにはたいがい「きな粉」はあるので、もちろん、それを利用した方が「わらび餅」は美味しいです。カロリーもぜんぜん違ってくるしね!)
材料:
キャッサバ粉(Cassava Starch) 50g
QueensのCassava Starch 200gの箱入りで10.75ペソ。400g箱入りで18.75ペソ(2004年3月現在)
砂糖 40〜50g
水 200cc+100cc
きな粉+砂糖 お好みの量で
電子レンジにかけられるボール 1つを用意。(キャッサバ粉の場合、結構ブクブクなるので、深めのものが無難)
*ここで外国ならではの問題が!我が家の電子レンジは500w。でも、友人のは700wや800w。最近は日本でも700wが増えてきているようですが、電子レンジの時間って、計算式では決められないのよねぇ。そこで、一応目安ですが、600w なら2割減、700や800wの場合は、半分の時間で試してみたください。その後、30秒から1分単位で様子をみるのが安全。
作り方:
実験結果(失敗)からの教訓!
(おまけの感想)キャッサバ粉がこんなに安く手に入るなんて、嬉しいじゃありませんか!?日本で白玉粉などで苦労して作っていたポンテケージョも、是非手作りしてみてね!
<蒸し器使用バージョン>
最近はジャパニーズグロッサリーで、白玉粉や上新粉など、各種和菓子用の粉が手に入るようになりましたが、ローカルで手に入る粉で作っても、柔らかで美味しい和菓子が出来ちゃいます。アンコは、市販のものやあづきの缶詰など、お好みのものを用意しましょう。もちろん、豆から自分で作るのが一番美味しいのでしょうが…。
第一弾は、お友達のレシピを公開!柔らかくて、も〜ち餅のパーフェクトレシピです。
蒸し器でちゃんと作ってくださいね。(写真もお友達の作品です!)
材料:この分量で、小さめのものが6個できます。
マラキットフラワー 75g (三象牌のFINEST
GLUTINOUS RICE FLOURがお勧め。)…タイ製品。
500g26.50p(2004年7月現在)
砂糖 75g
水 90cc
よもぎ粉 2-3g(多すぎないように!)
粒orこしあん 120g
きな粉(お好みで)
蒸し器利用
作り方:
実験結果(失敗)からの教訓!
やっぱり簡単に作りた〜い!蒸し器バージョン(上記)をまともにレンジでやり、大失敗!これならはじめから蒸した方が良かったじゃない…という結果に。そこで、試行錯誤の末、ちゃんと「草もち」にするために上新粉を使ったバージョンを(とりあえず)紹介します。
ただ…やっぱり硬くなるのが早いので、白玉粉多めのレシピをただ今テスト中。
でも、硬くなった草もちにはお楽しみが!!左の写真の「おやき」です。冷蔵庫または冷凍庫で保存したものを、レンジで温めて中まで柔らかくし、フライパンにごま油を引いて焼いてみました。おいしそうでしょ?
(とりあえず、今回は日本の粉:上新粉と白玉粉で作りましたので、次回はローカル粉で!!)
材料:小さめのものが6個分
上新粉 60g
白玉粉 60g
砂糖 30g
水 120cc
よもぎ粉 2-3g(多すぎないように!)
粒orこしあん 120g
きな粉(お好みで)
レンジ用のボール
作り方:
実験結果(失敗)からの教訓!
しつこくも、草・よもぎ餅系の第三弾。だって、粉によって柔らかさ、名前って違うものなんですよ。やっぱり柔らかいものをと作りましたが、柔らかすぎ!でもでも、次の日でも、温めることなく柔らかく食べれるのですよ!
材料:小さめのものが6個ぐらい
上新粉 50g
白玉粉 110g
砂糖 50g
塩 ひとつまみ
水 250cc
よもぎ粉 適量(多すぎないように!)
粒orこしあん 120g
きな粉(お好みで)
レンジ用のボール
作り方:
実験結果(失敗)からの教訓!
おおざっぱすぎるレシピなので、ここに載せるべきかどうか迷いますが…、知ってると絶対いいので、紹介します。水の代わりに豆腐を使うことで、軟らかさを長く維持できるので、便利。(白玉って、食べる直前に作らないとすぐ硬くなりますものね)さらには、冷凍保存もできる…でも、すぐ食べきっちゃいますけどね。
材料:豆腐(木綿でも絹でもOK )、同量の白玉粉。 以上!
私は小豆を煮てぜんざいを作り一緒に食べます。海外で小豆が高いなら、無理やりキドニービーンズで作ってもいいですね。ちなみにコレは、台湾の紅豆です。
同量?ってどういうことよ?って聞きたいでしょ?豆腐を買った時、書いてあるグラム数"程度"の白玉粉を混ぜれば良いってことです。木綿の絹でも水分量が違うのですが、面倒なことは考えず、大体同量混ぜると覚えておき、ゆるめに作れば軟らかい団子ができるし、固めならしっかりできるわけです。
とにかく豆腐と白玉粉を混ぜて、あとは白玉を作るときと同じで、団子を熱湯に入れ、浮かんできて、ちょっとしたら冷水にとり、出来上がり!
小豆以外でも、シロップや、黄粉で食べてもOKです。
*白玉粉ではなくても団子粉でもお試しあれ!
(感想) 日本では、100円ショップの白玉もち粉を使ってます。(つまり、安い粉でも十分美味しいものができます!)だから、フィリピンでなら、ローカルの粉でお試しください!ただ、ローカルのものは、日本のものよりも悪くなり易い(=虫がわく)ので、長期保管はしないようにね!
ポンデケージョ (Pao de Queijo):ブラジルのもちもちチーズパン
「キャッサバ粉が安くどこでも手に入る」状況をみすごすことは出来ない!(って、なんて大げさな!)
そこで、白玉粉やカタクリを駆使して作っていたポンデケージョを、念願のキャッサバ粉で作りました。レシピはブラジルの本場のレシピを教えてもらい、それを器具を使わなくても(つまりmy handで)楽に作れる分量に変更。鍋を使わずにレンジを使う方法に変更してみました。お試しを!
(粉の種類、その日の温度や湿度により粉と水分の量の調整が必要です!)
材料:この分量で、直径3センチぐらいのポンテケージョが20個前後できます。
キャッサバ粉(Cassava Starch)
2cup (=250g)
QueensのCassava Starch 200gの箱入りで10.75ペソ。400g箱入りで18.75ペソ(2004年3月現在)
卵 1〜2個(マニラで手に入る小さめの卵で)
牛乳 1/2cup
オイル(ベジタブルオイル) 70ml
水 1/2cup
パルメザンチーズ 100g
塩 2つまみ
電子レンジにかけられるボール 1つを用意。
作り方:
2. 5. 6.
実験結果(失敗)からの教訓!+ 感想
卵白がたまった時に作るお菓子ですが…そう、ここマニラでならココナッツが安く手に入るので、お勧めのレシピです。
ココナッツ・マカロンの材料は、卵白・ココナッツ・砂糖、そしてオーブンがあれば簡単にできます。その分量(配分)は、そのときの材料の分量次第でアレンジできますが、ここではたっぷりココナッツを使った、「成功レシピ」を紹介します。
材料:
卵白 3個〜4個分(現地の卵は小さめなので、4個で140gぐらい)
砂糖 200g
ココナッツ (Dessicated Coconut) 150g〜250g
(スーパーで200g入り1袋12〜18ペソ程度)
作り方:
1.卵白を軽くあわ立て、砂糖を加えメレンゲを作る。
2.ココナッツを加え、ゴムベラで混ぜる。
3.オーブンを150度で余熱。
4.天板にオーブンシートを引き、種を落としていく。(小さいと面倒だが、できばえを考えると、小さめに作るほうが見栄えもいい!)
5.指を水でぬらし、1つ1つの形を指で整える。
6.150度で20〜25分。そのあと100度に落とし、10分ぐらい乾燥焼きする。(焼き色が欲しい場合は、150度のあと、短時間だけ温度を上げて焼くといい)
実験結果(失敗)からの教訓!+ 感想
*とにかく、ココナッツがいつでも手軽に、それも安く手に入るのが魅力。マカロン以外でも是非利用してみたください!
本当は、マンゴーはフレッシュのまま食べるのが一番好きなのですが、せっかく甘くて美味しいマンゴーがどこででも手に入るフィリピンですから、一度は試してみようと…。ここでは2種類のレシピを紹介します。1つはエバミルク入りの「香港ではこうじゃないと!」というレシピ。もう1つは「だって、エバミルクの缶、残っても困るし!」というレシピです。(カロリーを考えると…)
<頑張ってトライしよう、本物レシピ>
「エバミルクが入らないマンゴープリンは、マンゴープリンじゃない!」らしい。
下のカロリーダウンのレシピと食べ比べると、確かにこちらの方が濃厚で美味しいよ!
材料:
マンゴー 2個
水 100cc
エバミルク 1缶(170g)…もちろん無糖のもの。(フィリピンで手に入るCarnationの大缶は378ml。約200cc)
生クリーム 100cc
ゼラチン 10g
砂糖 30g
作り方:
実験結果(失敗)からの教訓!+感想
<少しあっさり味、手軽なマンゴープリン>
以下の分量で、大小のカップに8個できました。小さいプリン型で8個見当の分量です。
材料:
マンゴー 2個(正味400g弱)
生クリーム 100cc
牛乳 100cc
ゼラチン+水 7g + 適量の水
パルスイート 2袋 (=砂糖なら4tsp.)
作り方:
実験結果(失敗)からの教訓!+感想
チャイニーズ・グロッサリーで目にしていた「杏仁霜」は、杏仁豆腐の必需品だったのを最近までしらなかったのです。ただ、喉にいいからとミルクにまぜて杏仁牛乳として飲んでたのです。本場っぽい杏仁豆腐を目指してみました!
<杏仁霜をつかった、ふるふる杏仁豆腐>
材料:
杏仁霜 大匙4
エバミルク 50cc
牛乳 450cc
ゼラチン+水 5g-7g
砂糖 大匙1
レンジ使用可のボール1つ
作り方:
実験結果(失敗)からの教訓!+感想
最近、生意気にエバミルク入りのプリン作りに精を出しているのですが、どうしても半端なエバミルクや生クリームが残って困っていました。そこで、牛乳だけのレシピだったものに加えてみたら、あら、やっぱりコクがあって美味しいのです。簡単に出来るし、是非お試しを!
材料:(基本の量)
牛乳 500cc このうち、100cc以上、300cc以下をエバミルクや生クリーム(常温保存できるAll Purpose Creamで可)にするといい。
お湯(80度) 100cc
ゼラチン 7g-10g (7gで、ふ〜るふるプリンが出来ます!)
砂糖 60g
バニラエッセンス
レンジ使用可のボール1つ
作り方:
とうとう、オリジナルを作ったぞ! 日本のレシピの「もちもち蒸しパン」というのと、フィリピンのプト(ライスフラワーで作る蒸パン)をドッキングさせ、さらに思いっきりフィリピンチックにウベジャム(ウベいもから作ったあん)を入れてみました。
(写真が…画素が低く、見づらくて失礼!)
材料: プリン型で6個分
ライスフラワー 1cup (約110g)(三象牌のFINEST
RICE FLOURがお勧め。)…実はタイ製品。500g26.50p(2004年7月現在)
ベーキングパウダー 小さじ1
砂糖 大さじ4
ぬるま湯 3/4cup
よもぎ粉 適量
ウベジャム 適量
蒸し器
作り方:
実験結果(失敗)からの教訓!+感想
う〜〜ん、なぜこのページでマーラーカオなのかと言われると困るのですが、ま、コンデンスミルクやエバミルクがあまりにも簡単に、それも安く手に入るということで、中途半端に残ったエバミルクを使って試してみたら、思いのほか大成功!だから、試してみてね。
(普段は、蒸し器嫌いの私なので、今回ももちろんレンジでも試しましたが、同じ種でも可愛く膨らむのはやっぱり蒸し器!やっぱり蒸パンは蒸し器で!)
材料: プリン型で10個分
薄力粉 120g
ベーキングパウダー 小さじ1・1/2
ベーキングソーダ 小さじ1/2 (なぜかマーラーカオのレシピではベーキングパウダーだけでなくソーダも使ってるんですよねぇ…。)
卵 2個
砂糖 100g (本来なら三温糖がベストですが、今回は砂糖、それもローカルで手に入るグラニュー糖で)
ショートニング 50g (なければバターでOK)
エバミルク 100cc (今回は使いかけの生クリーム:all purpose creamがあったので、約20ccプラスしました)
ココナッツパウダー 大さじ2
蒸し器
作り方:
実験結果(失敗)からの教訓!+感想
前に、MakatiTodayのところで、現地で手に入るキドニービーンズで煮豆を作り、3日間も火をいれ続けて大変だと愚痴を書いたことがあります。キドニービーンズよりはレッドビーンズの方が、柔らかくなるのが早いのを発見し、もっぱらそれを作っていましたが、「たまには白豆を!」と思っていたとき、缶詰を使えないかと思い立ったわけです。
同じメーカーの缶詰と瓶詰めを試したところ、缶詰の方が塩が濃く、豆が柔らかすぎたので、瓶詰めがベストであることを発見!その日にすぐに食べることの出来る煮豆のレシピを紹介します!豆は固め、甘さも抑え目のレシピですが、砂糖の量は自分で調整してください。
材料:
白まめの瓶詰め ALUBIAS GRANJAの瓶詰め。水を切った状態で400g(2004年7月現在で120ペソ)
水 3/4カップ
砂糖 大匙3〜5程度がおすすめ。
みりん 大匙1
作り方:
*みりんを入れていますが、なければ省いても大丈夫です。ただ、従来の煮豆のように、大量の砂糖を入れていないので、日持ちを考えると、みりんかお酒を少々(気は心で)入れるのがいいでしょう。でも、す〜ぐ食べちゃいますけどね。